豊かな大地、おいしい水と空気、そして童話のような時間の流れ。
牧歌的な暮らしの中で、絆で結ばれた人々は明るく朗らかです。
この地で過ごした日々が、私の作品に息吹を与え、
自然との深いつながりや感動を表現する力となっています。
展覧会に寄せて
やわらかな版画表現を大切に、まっさらな版木とお気に入りの彫刻刀を手に気の向くまま彫り進めてきました。振り返ると、そのテーマの多くは”赤井川”です。これからの版画活動をより良きことにするために、いま一度足もとを見つめ直すために、今回私の赤井川を集めた展覧会を開催いたします。
代表作のひとつである冷水峠からの雲海の景色や、羊蹄山のある風景、ぐるり360°山に囲まれたカルデラの恵み、赤井川小学校での版画授業で児童の皆さんと過ごした思い出の時間など、風景人物、木版銅版織り交ぜて20年の歩みを振り返る内容とさせていただきます。ご縁に感謝いたします。
武田志麻(Shima Takeda)
版画家、札幌市在住。実践女子大学卒業後、向田邦子研究の第一人者である平原日出夫教授に学び、文学や文化・創作に対する理解を深める。
画材屋で木版画と出会い、版画工房に通い技術を習得する。伝統的な日本の木版画技法に基づきながら、彫刻刀で版木に直接絵を描く「木画」技法を発展させ、独自のスタイルを確立している。日常の中で心が動く瞬間を大切にし、愛を込めた作品制作に信念を持ち活動している。札幌芸術の森美術館作品収蔵、日本美術家連盟会員。
【個展】
2005年 | café caldie (カフェカルディ/柏市) |
2012年 | 武田志麻 版画展 (ギャラリー・レタラ/札幌市) |
2013年 | らいらっく新鋭展 武田志麻展 (らいらっく・ぎゃらりい/札幌市) 武田志麻 版画展『mori-zumu~ 森のリズム~』(ながぬま農園カフェリンフォレスト/赤井川村) |
2014年 | 武田志麻 版画展 (アートホール東洲館/深川市) |
2015年 | 武田志麻 版画展 『雲海のシンフォニー』 (小川原脩記念美術館/倶知安町) |
2016年 | 武田志麻 版木画展 (北海道文化財団アートスペース/札幌市) |
2017年 | 武田志麻 版木画展 『洞爺湖は星音符』 (洞爺湖芸術館/洞爺湖町) |
2022年 | 武田志麻版木画展(和器彩菜桐/札幌市) |
2024年 | 武田志麻 版画展 (コーヒーギャラリークレメント/札幌市) |
【グループ展】
2012年 | Print Essence版画6人展 (アートホール東洲館/深川市) 全道展 新鋭展 (大同ギャラリー/札幌市) |
2013年 ~2015年 | 夏と年末年始道内の美術家による小品展(さいとうギャラリー/札幌市) |
2014年 | 鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞東京展 (INOAC銀座並木通りギャラリー/東京都) |
2016年 | 札幌美術展「モーション/エモーションー活性の都市―」 (札幌芸術の森美術館/札幌市) |
2024年 | ゆく年くる年’24〜’25年展(さいとうギャラリー/札幌市) 髭のおじさんとトナカイとARTで作る幸せ展vol.4(コーヒーギャラリークレメント/札幌市) |
【受賞歴】
2012年 | 全道展佳作賞 |
2014年 | 全道展北海道新聞社賞 鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞審査委員特別賞 |
2016年 | 札幌市長より感謝状 |
【活動】
2010年 | NPO赤井川観光協会カレンダー作成 |
2011年 | NPO赤井川観光協会ポストカード作成 赤井川小学校教師、向け版画教室講師 |
2015年 | 小川原脩記念美術館ワークショップ多色木版のレッスン講師 |
2017年 | 洞爺湖芸術館ワークショップ「クロッキー」講師 |
2023年 | 赤井川村社会福祉協議会年賀状作り講師 |
2025年 | 赤井川小学校木版画ゲストティーチャー さっぽろ元町 あかりの里 作品展示中 |
【デザインの仕事】
2000年~ | お煎餅ギフト茶箱作成(お煎餅いおり庵/茨城県水海道市) |
2010年~ | 雑貨店買い物袋ロゴ作成(KASSE/小樽市) |
2020年~ | アスパラギフト箱作成(コロポックル村/赤井川村) |
2023年~ | 商品ラベルシール作成(和器彩菜桐/札幌市) |
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