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Vol. 304

藤井正治 個展『交差路』

MASAJI FUJII EXHIBITION

2025.10.9 ─

2025.11.3

交差路で足を止める 。
意思と体のずれに戸惑い、ためらいながら行く方向を探す。
確かなものは何もなく、決断は迫られる。
行く先を示すのは、不確かな矢印。
私は、私に向かって歩き出す。

 

展覧会に寄せて

「交差路」がテーマとなっております。

人間(自分)の弱さや背追い込んだ負の面に沿って構成されており、
画面には、それらを象徴とするモチーフが置かれています。

”街や家”は、生きる場所やとりまく社会の象徴として。
”信号機”は、生活の中での秩序や制約の一面として。
”遮断機”は強制的に停止させるもの、
その反対に線路を渡る”橋”は自由に行き来できる状況として。

など…。

人が交わる道の角に立つ時、進むべき方向はと足を止める。その状況を考える…。
そこに立つ「人」とその状況を構成する事物が描かれています。

およそ70年間、時代の流れと共に作品を制作し続けてきました。
その中で、見えてきたのものがあり、見えなくなったものもあります。
たくさんの方々に支えられながらの道のりではありますが、
感謝の気持ちと共に、これからも描き続けることを約束して。

画材は主にアクリルと油彩で今回約70点程を展示予定。

藤井 正治 (MASAJI  FUJII)

1943年生まれ。樺太「恵須取」出身、江別市在住。
高校で美術部に入部、描材やデッサンなどの基本を学び、
北海道学芸大学ではデザインを専攻。
卒業後、美術教師の傍ら、油彩やアクリルでの絵画制作を続け、
東京の公募展「近代美術協会」に約20年間所属する。
41歳で初の個展「アートギャラリーさいとう」(札幌)を開催、
定年後も創作活動を続け、札幌・東京・京都など各地で多数の展示を行う。

作家略歴

1973年北海道教職員美術展 特選
1974年北海道教職員美術展 奨励賞
1975年近代美術協会展(東京) 協会賞・会員
1982年近代美術協会展 (東京)会員優秀賞
日動画廊企画展(東京)
1984年安井賞展出展
1990年ギャラリー大貴企画展(東京)
1993年安井賞展出展
1994年藤井正治油絵展(江別)
2015年北の大地ビエンナーレ(中札内) 佳作賞
2017年葛城市アートフェアー 一席(奈良)
2022年藤井正治・葉子二人展 茶廊法邑(札幌)

※個展(札幌)
さいとうギャラリー、大同ギャラリー、コンチネンタルギャラリー 
カフェエスキス、余市ワイナリーギャラリー、Galery Daimon(京都)など多数展示

ARCHIVE

店内の壁面や棚は貸しギャラリーとなっております。絵画、写真、彫刻、版画などジャンルを問わず、3~4週間の会期で展覧会を行っています。アート作品を見ながら楽しんで頂ければなによりです。展覧会の申し込みも随時受け付けておりますので、お問合せ下さい。

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