黒い線を幾度も重ねた濃淡はやがて意味の持つ表現となる。
白の余白は黒と対比を起こし、私たちに空間となって現れる。
白の空気感と黒の漆黒さを絵から感じ取って頂けたらと願う。
展覧会に寄せて
展覧会名のタイトルは黒と白の四角を記号で表しています。
意味は「黒と白」。文字にすると端的な表現になりますが、記号で表すことにより、もっと黒と白の色を絵を通して見てみようというアプローチをしています。
モノクロ画を描くきっかけとなったのは大学生の時です。当時は鯨を主役に版画のリトグラフで制作していました。現在は鯨だけでなく、植物や動物を紙に描画材で描いています。画材は三菱が販売してる油性ダーマトグラフと鉛筆を使い、ケント紙などに描いています。
学生時代からモノクロ表現を探究し続けていますが、黒という色には上品さと何かを力強く訴える頑固さがあり、反対に白には純白さや清楚感を秘めていると感じています。
ただ私が感じていることは人によっては違うこともあると俯瞰して考える癖が昔からあり、色に対しての受け取り方はもっと自由で良いのではないか、とも思っています。黒だって優しくなれるし、白だって狂気的な意味合いも含まれるのではないかなど、別の意味を持たせたいと思うことがあります。
そういうモノクロ色を俯瞰して見つめ直しながら今日まで制作を続けてきました。
黒と白の色の豊かさを感じて頂ければ幸いです。
間嶋 宏美(HIROMI MAJIMA)
| 1991年 | 東京都生まれ |
| 2018年 | 女子美術大学大学院美術研究科博士前期課程美術専攻版画研究領域 修了 |
| 2021年 | 札幌へ移住 |
| 2024年 | 油性ダーマトグラフを用いた絵画表現を行うようになる |
【受賞・入選】
| 2013年 | 第81回版画協会B部門 賞候補 |
| 2014年 | 第9回高知国際版画トリエンナーレ日和崎尊夫賞 受賞 |
| 2015年 | 第83回日本版画協会版画展 入選 |
| 2017年 | 第53回神奈川県美術展 入選 |
| 2025年 | 第8回宮本三郎記念デッサン大賞展 入選 |
【展示】※個展・グループ展含む
| 2012年 | 女子美スタイル(BankARTStudioNYK/横浜) |
| 2013年 | 女子美スタイル(東京都美術館/東京) 第81回日本版画協会版画展(東京都美術館/東京) |
| 2014年 | 第9回高知国際版画トリエンナーレ(いの町紙の博物館/高知県いの町) |
| 2015年 | 第83回日本版画協会版画展(東京都美術館/東京) |
| 2016年 | contact展(ギャラリーうえすと/東京) |
| 2017年 | PICK UP THE PIECES 2017 (JINEN GALLERY/東京) CrossLine2017(東京造形大学ZOKEIギャラリー/東京) 神奈川県美術展(神奈川県民ホールギャラリー/神奈川) |
| 2018年 | 平成24年度第41回東京五美術大学連合卒業・修了制作展(新国立美術館/東京) |
| 2022年 | 個展「とんとんと」(カフェエスキス/札幌) 個展 間嶋宏美•版画展(おじいちゃんといぬ/札幌) 個展「 YUURAN」 (gallery CLAC/札幌) |
| 2023年 | 個展 間嶋宏美 版画展 HOHABA(金沢湯桶創作の森ギャラリー/金沢) |
| 2024年 | 個展「線に沿う」(ファビュラス/札幌) |
| 2025年 | 個展 間嶋宏美 作品展(あいろーど厚田/石狩市厚田) 個展 間嶋宏美 展 (加藤商店/札幌) 個展 間嶋宏美 展(三番舘/旭川) |