『ホロナイ』は札幌から北東へ約50km、明治時代から炭鉱で栄えた歴史ある町です。かつて多くの人々が生活していた駅のそばの商店街には今では数人の老人が住んでいるのみです。この地からは離れがたい濃密な人生の思い出があるのでしょう。この駅を舞台とした「鉄道員」という小説が多くの人々に愛読されました(後に映画化)。
少年時代に過ごしたこの街を鳥瞰図で描く時、私には子供達の歓声があちらこちらから聞こえてくるのです。写真家・及川清治郎さん(故人)の数々の写真によって、昭和30年頃の活気に満ちたドラマチックな生活の様子をうかがい知る事が出来ます。喜びも、悲しみも…。
新作「ホロナイ鳥瞰」5点を含め、森・静物などをモチーフに描いた作品等15点を展示します。主にペン・水彩(リキテックス)を使用したものです。
北山寛一(Kanichi Kitayama)
1947年 | 北海道新篠津村生まれ、札幌市在住。長万部、江別、幌内(三笠市)で少年時代を過ごす。 |
1971年 | 北海道教育大学函館分校中学校課程美術科 卒業。 |
日仏現代美術展にてクリティック賞など受賞 安井賞展、北海道の美術等に出品 グループ環、赤光社会員
主な個展
1974年 | 札幌時計台ギャラリー(札幌) |
1982年 | 大阪フォルム画廊(東京) |
2017年 | 大丸藤井セントラル・スカイホール(札幌) |
1995年 | アムアートギャラリー(札幌) |
1996年 | 北2条ギャラリー(札幌) |
2003年 | 札幌時計台ギャラリー(札幌) |
2010年 | STV北2条ビルエントランスアート(札幌) |
主な出展
1970年 | 赤光社展にて協会賞受賞 |
1976年 | 第9回北海道秀作美術展(北海道立美術館) |
1977年 | 日仏現代美術展(日本テレビ文化事業団主催ー仏国立グランパレ美術館)入選 以後16年間に渡りパリ展に出展 |
1978年 | 第1回北海道現代美術展(北海道立近代美術館) |
1984年 | 北海道の美術”イメージ道”展(北海道立近代美術館) |
1985年 | 北海道の美術”イメージ水”展(北海道立近代美術館) |
1986年 | 第12回日仏現代美術展(日本テレビ文化事業団〜パリ・グランパレ他)クリティック賞第一席(仏)、油彩部門第一席(日) 第29回安井賞展(毎日新聞社〜西武美術館)入選 |
1991年 | 第2回浅井忠記念賞展(千葉県立美術館)入選 |
1993年 | 第3回北の現代具象作家展(札幌時計台ギャラリー) |
2009年 | 第7回北の大地ビエンナーレ展(中札内村)佳作 |
2015年 | 第16回グループ環展(大丸藤井セントラル・スカイホール)以後毎年出品 |