開催にあたって
カタチとは?
ディテールを簡略化しつつも、個性を残すことで生まれてくるミニマルなイメージを、カタチとして定義しました。
制作のきっかけは、グラフィックデザイナーとしてシンボルマークなど明快に伝えていくデザインと向き合う中で、もっと自由な表現への欲求が生まれてきました。そして、グラフィックデザイナーでもアーティストでもなく、一方だけではたどり着けない場所があるのではないか、そんなことを漠然と感じながらスケッチを繰り返し、引き算の最小点と構築のバランスを模索しはじめました。
作品は、そうした試みを大きなコンセプトとしながらも、色、テクスチャ、素材などを各年ごとに試行錯誤して、実験的に制作してきました。
2020年、札幌に移住してから発表の機会を探していましたが、アーティストの中間支援団体HAUS、会場を提供していただいたカフェエスキスさんのお力添えで、これまでの集大成であり軌跡とも言える個展「タカキのカタチ」を新たな第一歩にします。
高木秀俊
上の作品(案内状)
作品タイトル:『ルシフェル』
制作年:2023年
素 材:アクリル絵の具、鉛筆、木製パネル
テーマ:「NEW END」
今回の個展「タカキのカタチ」の総括を意図した「顔」となる最新作
下の作品 1
作品タイトル:『花』
制作年:2018年
素 材:アクリル絵の具、木材
テーマ:「雪月花」
四角い画面からの解放によって、イメージの形を浮かび上がらせた作品
下の作品 2
作品タイトル:『色彩を覆いつくした冬の朝カナリヤ色の傘が咲く』
制作年:2016年
素 材:アクリル絵の具、木製パネル、わら半紙
テーマ:「音は点になり、言葉は線になる。 句はカタチになり、歌は色になる。」
自作短歌からインスピレーションを得て制作しました
高木秀俊(Hidetoshi Takaki)
1975年 | 新潟県長岡市で生まれる、札幌市在住。 グラフィックデザイナーのかたわら、アート活動を行う。 |
1999年 | 長岡造形大学を卒業、グラフィックデザインを学ぶ。 |
2006年 | セツ・モード セミナーを卒業。色や形、画面構成に開眼する。 |
主な展覧会履歴
2022年 | 個展「Draw the Line」笹川眼科(長岡市) |
2016年 | 個展「音は点になり、言葉は線に なる。句はタカチになり、歌は色になる。」長岡小嶋屋(長岡市) 個展「SYSTEMATIC DOLL」ギャラリーみつけ(見附市) |
2015年 | 個展「深呼吸を数える」長岡小嶋屋(長岡市) |
その他多数のグループ展に参加