縄文、祈り、浮遊 … 日々、微々、混沌 …
版画から鉛筆画、諸岡知子の不思議な世界へようこそ
絵について
星野道夫の言葉に
『人間の気持ちはおかしなものだ。どうしようもなく些細な日常に左右される一方、風の感触や、初夏の気配でこんなにも豊かになるのだから。 人の心は、深くて、そして不思議なほど浅いのだ。 きっとその浅さで人は生きていけるのだ』 と。
若い頃、自分のザワザワする心が嫌で、仏像の動かぬ静けさに、憧れた。
深くて、浅い、深くて、浅い。
だからこんな中で描いてきた絵は、こんなにも散漫なのかもしれない。
畑の中に建つ古い木造の小屋の
葉の出る前の、春待つ立木の
雪溶けあとの畑の黒い土の
縄文土器の柔らかな曲線にシンプルで、力強く、
そして、清いと思う。
あまりに発展しすぎた鋭角的な現代にこのシンプルで柔らかなものに立ち戻りたいと思う。
諸岡
諸岡知子(Tomoko Morooka)
1950年 滝川市生まれ
父の転勤によって浦河、札幌へ
1970年 | 札幌大谷短大美術科卒 卒業時ニ人展(大丸藤井ギャラリー、札幌) 京都東本願寺に勤務し、奈良、京都の仏像巡り |
1973年 | 二人展(京都河原町ギャラリー、京都) |
1975年 | 結婚と共に夫の転勤で滝川、旭川、札幌へ |
1982年 | 旭川にて我が子の子育てと同時に我が家で小さな絵画教室を始める 「旭川ふだん記」に出会う 水墨画習い、鉛筆画も始める シュタイナー教育に出会う(札幌) |
1993年 | 水墨画・鉛筆画の個展(札幌時計台ギャラリー、札幌) |
1994年 | 住居を江別に移し同時に我が家で小学生の小さな絵画教室を再開し今に至る |
2000年 | 「もろおかともこと11人の子どもたち展」 (札幌資料館ギャラリー、札幌) |
2002年 | 個展(水彩画)(画遊房ノジュール、札幌) |
2004年 | 「もろおかともこと10人の子どもたち展」(札幌資料館ギャラリー、札幌) |
2006年 | 個展(ギャラリーども、江別) |
2009年 | 「えべつのはじっこどもで、もっとすみっことよほろのとよほろっ子展」など 子供達の、また一緒に共展 2019年までに6回開催 (江別ギャラリーども) |
2010年 | 銅版画を習う |
2017年 | 個展(ギャラリーども、江別) |
2020年 | 個展(ギャラリーども、江別) |